藤堂さん家の複雑な家庭の事情
「大事な事だからもう一度言う。今朝は、5万、あった」
「……」
「どうも我が家には泥棒がいる」
「……」
「しかもどう考えても、家族の中に、だ」
「……」
「つまり俺は泥棒の為に働いてるという事になる」
「……」
「藤堂家の長男が泥棒の為に毎日毎日働いてるなんてご近所さんに知られたら、俺は恥ずかしくって外に出れない」
「……」
「誰が取ったんだろうなあ」
「……」
「誰かな」
「……」
「藍子は誰だと思う?」
「……」
「分からないか? 俺の言ってる事が分からないか?」
「……」
「よし、なら話の角度を変えてみよう。もしその泥棒に名前を付けるとしたら、藍子はどんな名前を付ける?」
「……」
「俺か? そうだな。俺なら何て名前を付けるかな」
「……」
「……」
「どうも我が家には泥棒がいる」
「……」
「しかもどう考えても、家族の中に、だ」
「……」
「つまり俺は泥棒の為に働いてるという事になる」
「……」
「藤堂家の長男が泥棒の為に毎日毎日働いてるなんてご近所さんに知られたら、俺は恥ずかしくって外に出れない」
「……」
「誰が取ったんだろうなあ」
「……」
「誰かな」
「……」
「藍子は誰だと思う?」
「……」
「分からないか? 俺の言ってる事が分からないか?」
「……」
「よし、なら話の角度を変えてみよう。もしその泥棒に名前を付けるとしたら、藍子はどんな名前を付ける?」
「……」
「俺か? そうだな。俺なら何て名前を付けるかな」
「……」