藤堂さん家の複雑な家庭の事情
「金の事はもういい」
「に、二度と勝手にお金取らない」
「分かってる」
「ほ、本当に絶対にしない」
「分かってる」
「あ、あたし、あの時どうしてもお金が必要で」
「もういいっつってんだろ」
「で、でもその理由は言えな――」
「もういい。俺からは何も聞かないから、お前が言いたくなったら言え」
「……」
「んな事より、お前抱かせて」
言うが早いか翡翠は再び藍子の唇を奪い、藍子が着ているパジャマのボタンに手を掛けた。
藍子の肌に直に触れながら、翡翠は藍子の耳元で何度か「悪かったな」と謝った。
それが藍子に届いていたかは定かではない。
藍子はすっかり翡翠の手に翻弄され、最近ようやく慣れ始めた「快感」という感覚を受け止めるのに必死だった。
「藍子」
翡翠は耳元で名前を囁き、藍子の中に自身を埋める。
温かく、収縮のキツいその中で、翡翠はゾクゾクとした気持ちよさと共に、心が満たされていくのを感じていた。
「に、二度と勝手にお金取らない」
「分かってる」
「ほ、本当に絶対にしない」
「分かってる」
「あ、あたし、あの時どうしてもお金が必要で」
「もういいっつってんだろ」
「で、でもその理由は言えな――」
「もういい。俺からは何も聞かないから、お前が言いたくなったら言え」
「……」
「んな事より、お前抱かせて」
言うが早いか翡翠は再び藍子の唇を奪い、藍子が着ているパジャマのボタンに手を掛けた。
藍子の肌に直に触れながら、翡翠は藍子の耳元で何度か「悪かったな」と謝った。
それが藍子に届いていたかは定かではない。
藍子はすっかり翡翠の手に翻弄され、最近ようやく慣れ始めた「快感」という感覚を受け止めるのに必死だった。
「藍子」
翡翠は耳元で名前を囁き、藍子の中に自身を埋める。
温かく、収縮のキツいその中で、翡翠はゾクゾクとした気持ちよさと共に、心が満たされていくのを感じていた。