昨日のキミと今日の君
1日目
某日-。
オギャーオギャー
いつものように病院へ通っていると、隣の壁から赤ちゃんの産声が耳へと届いてくる。
壁が薄く、話し声すら聞こえる、この病院は結構古く、人の入りもかなり少ない。
大きい病院に行きたくても、今居住している場所からは車で30分かかる程、田舎の中の田舎だ。
虫は湧いて出て、店も少なく、スマホの電波も悪い。
残念なことばかりの町だが、夜は星が綺麗に見えるから、そこだけはこの町の誇れるところだ。