magic pencil
「もう…なんで起きてこなかったのよ!」
『んー』
適当に返事をしとくか。
「んー。じゃないのッ!」
「もうあんたは…」
またお母さんの説教が始まる。
早く行こうっと。
玄関に急ぐ。

『行ってきまーす』
「ちょっ…聞いてるの?美帆ぉ―――???」





「おーい美帆ッ!!」
お?珍しい、今日は優介がいる
『どうしたの?今日は早いじゃん』
『雨降るんじゃない?』
「うん。今日は体育祭だから雨降るように早く来た♪」

こいつは天然なのか馬鹿なのかいまだにわからんね。
真面目に言ってるのかな?この息子。



『馬路で雨降んないかなぁ…』
私が空を見上げながら呟くと
「美帆も普段やらない事すれば?」
…馬路で言ってんのか?




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