吐露するキズ跡
「ごめんね、あたし、電車で行けば良かった」
「全然。…今日スカートなんだ」
「指定されてたから」
がさっと前から音がする。
「わー、誰?トウゴの彼女?」
金髪君が座席越しに振り替える。
さっきちらっと見たときもそうだったけど、いっつも顔に笑いを張り付けているタイプ。
「ちゃんと前向いてて、栗生(クリュウ)」
クリュウというのか、このヒト。
「はーい」
ニッコリ笑いかけながら、シートに座り直す。
でも、車が動き出すと、やっぱり振り替えって喋りだす。
「トウゴに彼女がいるなんて珍しい」
好奇心一杯の目を向けられる。
「全然。…今日スカートなんだ」
「指定されてたから」
がさっと前から音がする。
「わー、誰?トウゴの彼女?」
金髪君が座席越しに振り替える。
さっきちらっと見たときもそうだったけど、いっつも顔に笑いを張り付けているタイプ。
「ちゃんと前向いてて、栗生(クリュウ)」
クリュウというのか、このヒト。
「はーい」
ニッコリ笑いかけながら、シートに座り直す。
でも、車が動き出すと、やっぱり振り替えって喋りだす。
「トウゴに彼女がいるなんて珍しい」
好奇心一杯の目を向けられる。