吐露するキズ跡
「オレの彼女じゃないよ。羽の彼女」

驚いて、つい羽を見る。

羽は呆れた目で、前を見てる。

「...なんだ、じゃあ、仲よくなっても仕方ないね。次会う頃には彼女じゃなくなってるんでしょ?」

「オレの彼女でもない。...友達だから」

「うそー。女の子の友達なんかいたんだ」

やっぱり、珍しそうに見られる。

「じゃあ、仲よくしてもらおう。オレ、栗生。ツカサちゃんだよね?よろしくー」

「よ...よろしく。あの...」

「え?」

「羽ちゃんて、そんなに彼女変わるの早いヒトなの?」

「あれ?気になる?」

苦笑される。


なるわ--。


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