君と奏でる、永遠のメロディー
そんな中、気になる記事を見つけた。

それは、

『〇〇自動車が超精巧人型ロボットを発売して1ヶ月、その効果は?』

というものだ。

僕も、そのロボットをレジで採用した店に入った事があるが、本当にリアルで、書いてないと分からないだろうなと思った。

技術の進歩は、すごく早い。

だけど、僕がやるような音楽は、ずっと前から変わらない。

それがなんか、面白いと感じた。




そんな僕の考えなんてつゆ知らず、彼女はずっと、雑誌を読んでいた。

「冬月ちゃん、もうそろそろ…」

「…エッ⁉︎もうこんな時間!」

大袈裟なリアクションに、僕の頬が緩む。

ここへ入って、1時間半が経とうとしていた。

「さあ、行こう」

「うん」



僕らは書店を出て、歩き出した。
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