君と奏でる、永遠のメロディー

7

翌日、僕たちは渋谷へ来ていた。

彼女が買い物がしたいと言ったからだ。

今は、109を回っている。

前回の買い物以上に、彼女は多くの時間を掛けて、品定めをした。

そして、計5着の服を買った。

「沢山買えて良かった〜」

彼女は満足そうな笑みを浮かべる。




日が傾き始めていたので、そろそろ帰ろうと思い、2人でスクランブル交差点を渡った。

と、次の瞬間、ドオオーンと大きな爆発音がし、信号待ちをしていたバスが炎上し始めた。

僕はとっさに身をかがめた。

辺りは騒然となった。




しばらくして、騒めきが収まってくると、状況を少しずつ感じ取ることができた。

そして、彼女を探すと、僕から5メートルくらいのところで、しゃがんでいた。

「大丈夫?」

「う、うん」

かなり混乱している。

それは僕も、周りの人も同じだった。

「とにかく、ここから離れよう」

「うん」
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