君と奏でる、永遠のメロディー
翌日、学校へ行くと、わたしは朝の練習に参加した。

合唱部では、基本的に朝の練習は自由参加になっていて、いつも、わたしと咲、みさき先輩、それから数人の2年生の先輩が参加する。

今日は合わせて5人だった。




「お疲れ様でしたー」

みさき先輩が言って、8時に練習は終わった。

ホッと一息ついていると、

「千歳さん、ちょっと…」

彼女に呼ばれた。

「先輩、何ですか?」

わたしが尋ねると、彼女は少し言いにくそうにした。

「…あのさ、凄いやる気があって、頑張ってるのは分かるんだけど、もうちょっと声、小さくしてくれないかな…」

「え?」

「歌うのは上手なんだけど、合唱には向いてないっていうかさ。他のみんなと合わないんだよ。…いいかな?」

「…はい…分かりました」

本当は分かってなどいない。

わたしだって、頑張っているのに。

みんなと一緒に、思い切り、一生懸命歌いたいのに…。

それでも、受け入れるしかなかった。
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