君と奏でる、永遠のメロディー
切り替えて、わたし達は思う存分歌った。
2時間くらい経った頃だった。
「千歳さ、やっぱ歌上手いね」
彼が言う。
何回目だろうか。
「歌手にでもなったら?」
からかっているつもりだろうか。
「変な冗談やめてくれない?」
「いやいやそんな。冗談なんかじゃないよ」
「大体さ、どんだけ厳しい世界か分かってるの?」
「分かってるよ…」
多分、いや、絶対に分かっていない。
「とにかく、そんな夢物語はやめて。とりあえず、歌おう」
その時はそう言ったけど、後から考えてみれば、彼のこの一言がわたしの人生を変えたんだろうなと思う。
2時間くらい経った頃だった。
「千歳さ、やっぱ歌上手いね」
彼が言う。
何回目だろうか。
「歌手にでもなったら?」
からかっているつもりだろうか。
「変な冗談やめてくれない?」
「いやいやそんな。冗談なんかじゃないよ」
「大体さ、どんだけ厳しい世界か分かってるの?」
「分かってるよ…」
多分、いや、絶対に分かっていない。
「とにかく、そんな夢物語はやめて。とりあえず、歌おう」
その時はそう言ったけど、後から考えてみれば、彼のこの一言がわたしの人生を変えたんだろうなと思う。