君と奏でる、永遠のメロディー
3(現在)
目の前に座る光星は、じっとわたしの話に耳を傾けていた。
「じゃあ、その健一くんが千歳の今を作ってくれたんだ?」
「そう」
わたしはコーヒーの入ったマグカップをテーブルに置き、時計を見た。11時。
あれから、わたしは歌手になるきっかけとなった出来事を、約2時間に渡って話したのだ。
「もう遅いし、シャワーでも浴びたら?」
すると彼は体を動かした。
「じゃ、お言葉に甘えて」
彼がバスルームに入ったのを確認すると、わたしはタンスを開けた。
そして、元カレのパジャマと下着を適当に取り出し、脱衣所に置いた。
しばらくして、洗濯をしようと再び脱衣所に入った。
彼のことを多少疑っていたわたしは、彼の服のポケットを探ったけど、何も出てこなかった。
身分証も持っていないようだ。
ただ、赤色の宝石のついたペンダントが、洗面台に置かれていた。
少しくすんでしまったそれは、もう輝きを取り戻すことは無いのだろう。
水の音が止んだ。
わたしはそっと、脱衣所から出た。
「じゃあ、その健一くんが千歳の今を作ってくれたんだ?」
「そう」
わたしはコーヒーの入ったマグカップをテーブルに置き、時計を見た。11時。
あれから、わたしは歌手になるきっかけとなった出来事を、約2時間に渡って話したのだ。
「もう遅いし、シャワーでも浴びたら?」
すると彼は体を動かした。
「じゃ、お言葉に甘えて」
彼がバスルームに入ったのを確認すると、わたしはタンスを開けた。
そして、元カレのパジャマと下着を適当に取り出し、脱衣所に置いた。
しばらくして、洗濯をしようと再び脱衣所に入った。
彼のことを多少疑っていたわたしは、彼の服のポケットを探ったけど、何も出てこなかった。
身分証も持っていないようだ。
ただ、赤色の宝石のついたペンダントが、洗面台に置かれていた。
少しくすんでしまったそれは、もう輝きを取り戻すことは無いのだろう。
水の音が止んだ。
わたしはそっと、脱衣所から出た。