君と奏でる、永遠のメロディー
「僕が作曲の手伝いをしてあげようか」

seiyaさんは、伯父さんの説明が終わると、わたしに向いて言った。

その言葉に、わたしは心臓が飛び出そうになった。

「えっ…、いいんですか?」

「ああ。ここのおじさんにはいつもお世話になってるからね。そのお礼も込めて」

そうして、わたしはseiyaさんと共に、作曲をすることになった。



「なかなかいいね。この歌詞」

seiyaさんが言う。

「これ、さっき言ってたクラスメートの健一くんが書いたんですよ」

「すごいなぁ。その子才能あるよ」

「じゃあ、伝えときますね」

最初、わたしは緊張していたけれど、彼がとてもフレンドリーで接しやすく、すぐに仲良くなれた。

「今、2パターン思いついたんだけど…」

そう言って、彼はギターを鳴らし、歌った。

「どっちがいい?」

「わたしは、後の方が好きです」

「そうか。じゃあ、これにちょっとずつ手を加えていこう」



1時間後、seiyaさんはペンを置き、息をついた。

「できたんですか?」

「うん。結構いいんじゃないかな」

そうして、彼は今できたばかりの曲を、弾いてくれた。

「すっごくイイです!ありがとうございます!」

「気に入ってもらえて嬉しいよ」

ふと時計を見て、わたしはハッとする。

「すみません。わたし、もうそろそろ帰らないと」

「ああ、もうこんな時間か。気をつけて帰ってね」

わたしは楽譜をカバンに大切にしまい、

「本当に、ありがとうございました」

seiyaさんにもう一度お礼を言って、店を後にした。
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