君と奏でる、永遠のメロディー
放課後、わたし達は『大村楽器店』に向かった。

もちろん、練習をするために。

彼もなかなかの腕前で、1時間ほどでギターはほとんど合うようになった。

そして、歌。

seiyaさんは、2人で歌うならと、きちんとハモりパートまで作ってくれていた。

やっぱりつられて歌いにくかったけれど、練習を重ねれば大丈夫だろう。



練習を終え、店から出ると、とっぷりと暗くなっていた。

本番まで、あと10日。

期待と不安の入り混じった感情が、夜空に浮かんで、消えた。
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