君と奏でる、永遠のメロディー
5(現在)
昼になっても、わたしは家でゴロゴロとしていた。
活動を休止してから、いつもこうだ。
光星と言う男がいること以外は、本当に変わりはない。
「なぁ、千歳。健一くんと作った歌の楽譜ってないの?」
ボーッとしているわたしに、訊いてきた。
「その棚のファイルの中にでも、入ってない?」
答えると、彼はガサゴソと探し始めた。
10分くらいしただろうか、彼は一枚の紙を取り出し、声を上げた。
「これだ!『マリオネット』」
そしてジイっとその楽譜を見る。
「この字、なんか雑だなぁ」
「どれ?」
「ほらこれ」
差し出されたそれを見ると、確かにかなり雑な字で、ギターのコード譜が書かれていた。
いや、でも…
「それ、seiyaさんが書いたやつ。超貴重だよ。そんなこと言わないの!」
「ええっ、これが⁉︎なんか想像つかない」
「でも、本当だから。凄いと思うよ、今も第一線で活躍してるからね」
わたしの言葉に、彼は頷いた。
「その曲をさ、出すことはできないの?」
「は?」
突然の言葉に、わたしは固まる。
「だからさ。その『マリオネット』を、千歳の新曲として、出せないのか?」
その瞬間、わたしは答えを見つけた。
活動を休止してから、いつもこうだ。
光星と言う男がいること以外は、本当に変わりはない。
「なぁ、千歳。健一くんと作った歌の楽譜ってないの?」
ボーッとしているわたしに、訊いてきた。
「その棚のファイルの中にでも、入ってない?」
答えると、彼はガサゴソと探し始めた。
10分くらいしただろうか、彼は一枚の紙を取り出し、声を上げた。
「これだ!『マリオネット』」
そしてジイっとその楽譜を見る。
「この字、なんか雑だなぁ」
「どれ?」
「ほらこれ」
差し出されたそれを見ると、確かにかなり雑な字で、ギターのコード譜が書かれていた。
いや、でも…
「それ、seiyaさんが書いたやつ。超貴重だよ。そんなこと言わないの!」
「ええっ、これが⁉︎なんか想像つかない」
「でも、本当だから。凄いと思うよ、今も第一線で活躍してるからね」
わたしの言葉に、彼は頷いた。
「その曲をさ、出すことはできないの?」
「は?」
突然の言葉に、わたしは固まる。
「だからさ。その『マリオネット』を、千歳の新曲として、出せないのか?」
その瞬間、わたしは答えを見つけた。