君と奏でる、永遠のメロディー
そんな僕のもとに、驚くべき報せが舞い込んだのは、ついこの間のことだ。

その日僕は、所属するレコード会社で新曲の打ち合わせをしていた。

「次の曲は、ちょっと今までと違うことしたいんだよなあ」

「そうですねえ」

その時、部屋のドアが乱暴に開かれ、手にケータイを持ったままのマネージャーが息を切らしていた。

「…聖也さん!」

上がった息を整えながら、呼びかけてくる。

「何ですか?」

「今人気の、千歳っていうシンガーソングライター、知ってます?」

「そりゃ、もちろん」

今や彼女は、シングルを出せばミリオンヒット確定の、大人気の歌手だ。

この業界で、知らない人はいないだろう。

「その千歳さんのマネージャーから、是非聖也さんと仕事がしたい、打ち合わせがしたいと」
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