白と黒と時々ピンク。
まったく女子を意識しないという合コンはある意味新鮮だった。

日頃のストレスがあるのか、久々の飲み会だからなのか、分からないが結構楽しかった。

きっと疲れているのだろう。そう思い込んだ。

合コンが始まってどれくらい経っただろう。

酔いに任せてたくさん喋ったのは覚えている。下品なことから酷いことまで、薄っぺらい会話をたくさん交わした。その証拠に内容は覚えていない。

1つ覚えているのは、『俺は巨乳が好き』と言った事だ。

目の前に座る自称ポッチャリの優里が先ほどからテーブルに肘をつき顎を支えるポーズで露骨に谷間を見せつけている。

その谷間が胸なのか脂肪なのか僕は分からなくなった。

携帯のディスプレイを触ると、時刻が表示された。
普段ならまだ仕事中だった。

僕はまだ2時間しか経っていない事に驚いた。

4杯目の梅酒を飲み干し、そろそろお開きの空気を出そうと思っていた。
合コンが失敗に終わると、ハッスルにハッスルしに行くのが流れになっていた。
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