トシノサ恋 ~永久に…君に~
ずぶ濡れの夜に
「紗和…結婚しようか?」
「…えっ?」
今、何て…?
「俺達、付き合ってもう6年だし…。
もう…そろそろ俺もしっかりと
ケジメつけないとって思ってさ…。」
「…………。」
「紗和…今まで待たせてごめんなっ…
どうかな…?」
「…………………。」
「紗和…っ、紗和…?」
「えっ、あっ、ごめんっ。」
「…ごめん?」
「あっ、違うの…あの
突然でびっくりしちゃって…。」
「…突然かな…?
俺はもうずっと考えてた事だから…。
俺、結婚するなら…
紗和以外、考えられない。」
「…勝平(しょうへい)…っ。」
彼は私をじっと見つめながら、
テーブルの上の私の手を握りしめた。
今、プロポーズした彼は
澤山 勝平(さわやま しょうへい)、28歳。
私より一つ年上の彼氏だ。
そして大手の銀行に勤めるエリート銀行員。
彼とは、同じ大学の登山部のサークルで
出会い、彼が卒業するのと同時に
付き合いだした。
それから、かれこれ6年…。
私にとって初めての彼氏だった。
彼は頭が良くてカッコよくて
私の憧れの先輩だった。
だから…告白された時
まさか私の事を好きだなんて
本当に、信じられなかった。
先輩の告白に私は舞い上がって、嬉しくて
直ぐに付き合い始めた。
彼は、思った通り優しくて素敵で
私には勿体ないような人…。
そんな彼が今…
私にプロポーズしている。
最近、勝平の仕事が忙しいせいか
あまり会えない日が続いていて
今日は、久々のデートだった…。
まさか…今日プロポーズされるなんて…。
だから…なの?
いつもより高そうなレストラン。
この為に、色々用意してくれたんだ…
彼が真っ直ぐ私の瞳を見つめている。
勝平は、いつ見てもカッコよくて…
昔から全然変わらないなぁ…。
こんな素敵な人に愛されてるなんて
私……幸せ者だ。
断る理由なんて、何にもないよ…。
「紗和…?」
彼が少し、心配そうな表情を浮かべる。
「あ…あっ、うん…ボーッとしちゃって…
何か、信じられなくて……。
嬉しくて…言葉が出なかった。」
嬉しい…。
なのに、どうしてだろう…
一瞬…ほんの一瞬だけ
私の中が変な感じがした……。
「それって…」
「…うん、私で良かったら
よろしくお願いします。」
「…そうか…っ、良かったぁ…。」
彼はそう言うとホッとしたように笑って
胸ポケットから
小さな箱を取り出して机の上に置いた。
「…えっ、これって…っ。」
「紗和…開けてみて。」
「…うん」
その箱の中にはキラキラ光る眩しい
ダイヤの指輪が入っていた。
「…勝平…っ。」
「左手出して…。」
私が左手を出すと、彼はそっと
私の薬指にダイヤの指輪をはめた。
「…綺麗。」
「そんなにいいものじゃないけど…
一応、給料3ヶ月分な…。」
「そんなに…っ!?」
これ…そんなに高いの…いいのかな…。
「…紗和、ずっと一緒にいような。」
「…うん。」
素敵な彼氏と6年の交際を経て
待ちに待ったプロポーズの言葉…。
私…素直に喜んでいいんだよね?
これが幸せの絶頂っていう事なんだよね。
実感がないのはきっと…
驚きの気持ちが強いから…?
私…
結婚するんだ、彼と…。
「…えっ?」
今、何て…?
「俺達、付き合ってもう6年だし…。
もう…そろそろ俺もしっかりと
ケジメつけないとって思ってさ…。」
「…………。」
「紗和…今まで待たせてごめんなっ…
どうかな…?」
「…………………。」
「紗和…っ、紗和…?」
「えっ、あっ、ごめんっ。」
「…ごめん?」
「あっ、違うの…あの
突然でびっくりしちゃって…。」
「…突然かな…?
俺はもうずっと考えてた事だから…。
俺、結婚するなら…
紗和以外、考えられない。」
「…勝平(しょうへい)…っ。」
彼は私をじっと見つめながら、
テーブルの上の私の手を握りしめた。
今、プロポーズした彼は
澤山 勝平(さわやま しょうへい)、28歳。
私より一つ年上の彼氏だ。
そして大手の銀行に勤めるエリート銀行員。
彼とは、同じ大学の登山部のサークルで
出会い、彼が卒業するのと同時に
付き合いだした。
それから、かれこれ6年…。
私にとって初めての彼氏だった。
彼は頭が良くてカッコよくて
私の憧れの先輩だった。
だから…告白された時
まさか私の事を好きだなんて
本当に、信じられなかった。
先輩の告白に私は舞い上がって、嬉しくて
直ぐに付き合い始めた。
彼は、思った通り優しくて素敵で
私には勿体ないような人…。
そんな彼が今…
私にプロポーズしている。
最近、勝平の仕事が忙しいせいか
あまり会えない日が続いていて
今日は、久々のデートだった…。
まさか…今日プロポーズされるなんて…。
だから…なの?
いつもより高そうなレストラン。
この為に、色々用意してくれたんだ…
彼が真っ直ぐ私の瞳を見つめている。
勝平は、いつ見てもカッコよくて…
昔から全然変わらないなぁ…。
こんな素敵な人に愛されてるなんて
私……幸せ者だ。
断る理由なんて、何にもないよ…。
「紗和…?」
彼が少し、心配そうな表情を浮かべる。
「あ…あっ、うん…ボーッとしちゃって…
何か、信じられなくて……。
嬉しくて…言葉が出なかった。」
嬉しい…。
なのに、どうしてだろう…
一瞬…ほんの一瞬だけ
私の中が変な感じがした……。
「それって…」
「…うん、私で良かったら
よろしくお願いします。」
「…そうか…っ、良かったぁ…。」
彼はそう言うとホッとしたように笑って
胸ポケットから
小さな箱を取り出して机の上に置いた。
「…えっ、これって…っ。」
「紗和…開けてみて。」
「…うん」
その箱の中にはキラキラ光る眩しい
ダイヤの指輪が入っていた。
「…勝平…っ。」
「左手出して…。」
私が左手を出すと、彼はそっと
私の薬指にダイヤの指輪をはめた。
「…綺麗。」
「そんなにいいものじゃないけど…
一応、給料3ヶ月分な…。」
「そんなに…っ!?」
これ…そんなに高いの…いいのかな…。
「…紗和、ずっと一緒にいような。」
「…うん。」
素敵な彼氏と6年の交際を経て
待ちに待ったプロポーズの言葉…。
私…素直に喜んでいいんだよね?
これが幸せの絶頂っていう事なんだよね。
実感がないのはきっと…
驚きの気持ちが強いから…?
私…
結婚するんだ、彼と…。