トシノサ恋 ~永久に…君に~
ギュッ……

彼の腕を両手で掴んだ。

「……紗和?」

「……一緒でよかった……」

目と目が合う……。

「……じゃあ…さ…

俺の家に、寄って行かない?」

「……えっ?……新井くん家?」

「そうすれば…

紗和も一緒にいられるじゃん。」

「…え……でも、私が行って…

恵くんや、美桜ちゃんは大丈夫?」

「あぁ、あの二人なら大丈夫…。」

「…?そうなの?」

……本当に大丈夫なのかな?

「…そんな顔しなくても……

大丈夫だよ…っ。

会えばわかるからっ…。」

そう言って新井くんは、優しく笑った。
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