トシノサ恋 ~永久に…君に~
「その事なんですがね…」

平野先生は、そう言ったきり

しばらく沈黙が続く…。

「…何…ですか?」

不安で胸が押し潰されそうで

私が問いかけるとやっと

重い口を開いて話し出した。

「…え、そんなっっ…」

話を聞き終えると…

私は踵を返し廊下を走り出していた…。

「…奥平先生っっ!」

私の背中で平野先生の声が聞こえたが

かまわず走り続けた。

…新井くんっっっ!
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