トシノサ恋 ~永久に…君に~
3月も、後少しで終わってしまう。

…もうすぐ4月かぁ

ちゃんと、進級できたかな…

元気にやっているかな…

彼の顔が自然と浮かんでくる…。

はっっ…

「…ダメ…っっ」

何かを振り払うように店の外に

飛び出してしまった。

ドンッっっ!

「きゃっ…痛…っ」

誰かとぶつかってしまい歩道で尻餅を

ついてしまう。

「…すみませんっっ…」

何してるんだろっっ…本当に情けない…

慌てて、起き上がろうとするが

派手に転んでしまったせいで腰に

強い痛みが走った。

イタタタタ…腰が…っ痛い…

「紗和…?」

誰かが私の名前を呼んだ。

えっ…

顔を上げると見覚えのある人が

私を見つめていた。
< 199 / 210 >

この作品をシェア

pagetop