トシノサ恋 ~永久に…君に~
「はぁ……」
はっっ!
また、ため息……っ。
「いかん、いかん……っ。」
そうだよ、ため息なんて
ついている場合じゃない。
「……仕事、仕事。」
そう自分に気合いを入れ直し
教室のドアを開けようとした時……
教室の中からやけに騒がしい声が
聞こえてくる。
「…え?何……。」
ガラッ
私が教室のドアを開けると
窓際の前から3番目の席に
人だかりができていた。
「……え。」
あの席は、確か……新井くんの…。
「……ねぇ、新井くん、元気だった?」
「私の事、覚えてる?」
「新井くんって、こんな人だったんだぁ。」
「ねぇ、新井くん…もう空手やらないの?」
「新井くんって空手強いんだってねぇ……。」
「えー、すごーいっっ。」
女子に囲まれた新井くんに
呆気に取られて入り口で少し固まっている
私がいる。
何か…新井くん、人気者ね?
あれ…
でも…何か、新井くんって…
あんな物静かな感じだったかな…?
もっと、違う感じがしたんだけど…
それに、全く…圧がないし。
この変な雰囲気に圧倒されていると
クラスの男子が私に気づいて騒ぎ出す。
「先生~、新井が来ました~!
何か、女子が色めきだってまーすっ。」
「まさかのっ!
新井くんって爽やかイケメン~。」
男子がわざと茶化すような言い方をする。
その騒ぎを制止するように
私も少し大きな声で話す。
「…こらぁ~
もう、そこら辺にしときなさいっ!
ホームルーム始めるよっ。」
ちょっと、あんた達……!
本当に、ぶん殴られるわよっっ。
新井くんが男子達に殴りかからないか
少しヒヤヒヤしながら
新井くんの席に近づいて
周りにいる女子に席に座るように促した。
その瞬間…新井くんと目が合う。
新井くんは、特に怒ってる様子もなく
私に軽く会釈した。
あ、新井くん…全然、怒ってない。
良かった……。
あっ…一応…
何か言った方がいいのかな…っ。
こんな場合……何て言えばいい?
久しぶり…?
いや…さっきまで、会ってたし。
よく学校来たね!
何か、違うかな…?
う……っっ、何と言えば……っ。
「……ぷっ。」
ぷっ?
今、笑った……?
ふと、新井くんを見ると
新井くんは、私を見て笑った。
あの時の様な優しい顔で。
ドキン…
それにしても、この笑顔……
本当にズルい…。
私…
どうして、心拍数上がってるわけ…?
「先生~大丈夫ですか~?」
クラス委員の男子の声で
私は、我に返った。
「……あ、ごめんね……
じゃあ、ホームルーム始めます。」
私は、そう言って教卓の前に戻った。
…何、動揺?
ただ、笑ってただけでしょっ?
相手は生徒なんだから…
しっかりしなさいよっ……。
ドキンドキン……
でもさっきから
胸の鼓動が鳴りっぱなしだ。
もしかして、不整脈?
今度、病院に行った方がいいかな…。
私は、これらの疑念を必死に
掻き消すように
次の授業の準備に取りかかった。
気のせい…だ…ね。
はっっ!
また、ため息……っ。
「いかん、いかん……っ。」
そうだよ、ため息なんて
ついている場合じゃない。
「……仕事、仕事。」
そう自分に気合いを入れ直し
教室のドアを開けようとした時……
教室の中からやけに騒がしい声が
聞こえてくる。
「…え?何……。」
ガラッ
私が教室のドアを開けると
窓際の前から3番目の席に
人だかりができていた。
「……え。」
あの席は、確か……新井くんの…。
「……ねぇ、新井くん、元気だった?」
「私の事、覚えてる?」
「新井くんって、こんな人だったんだぁ。」
「ねぇ、新井くん…もう空手やらないの?」
「新井くんって空手強いんだってねぇ……。」
「えー、すごーいっっ。」
女子に囲まれた新井くんに
呆気に取られて入り口で少し固まっている
私がいる。
何か…新井くん、人気者ね?
あれ…
でも…何か、新井くんって…
あんな物静かな感じだったかな…?
もっと、違う感じがしたんだけど…
それに、全く…圧がないし。
この変な雰囲気に圧倒されていると
クラスの男子が私に気づいて騒ぎ出す。
「先生~、新井が来ました~!
何か、女子が色めきだってまーすっ。」
「まさかのっ!
新井くんって爽やかイケメン~。」
男子がわざと茶化すような言い方をする。
その騒ぎを制止するように
私も少し大きな声で話す。
「…こらぁ~
もう、そこら辺にしときなさいっ!
ホームルーム始めるよっ。」
ちょっと、あんた達……!
本当に、ぶん殴られるわよっっ。
新井くんが男子達に殴りかからないか
少しヒヤヒヤしながら
新井くんの席に近づいて
周りにいる女子に席に座るように促した。
その瞬間…新井くんと目が合う。
新井くんは、特に怒ってる様子もなく
私に軽く会釈した。
あ、新井くん…全然、怒ってない。
良かった……。
あっ…一応…
何か言った方がいいのかな…っ。
こんな場合……何て言えばいい?
久しぶり…?
いや…さっきまで、会ってたし。
よく学校来たね!
何か、違うかな…?
う……っっ、何と言えば……っ。
「……ぷっ。」
ぷっ?
今、笑った……?
ふと、新井くんを見ると
新井くんは、私を見て笑った。
あの時の様な優しい顔で。
ドキン…
それにしても、この笑顔……
本当にズルい…。
私…
どうして、心拍数上がってるわけ…?
「先生~大丈夫ですか~?」
クラス委員の男子の声で
私は、我に返った。
「……あ、ごめんね……
じゃあ、ホームルーム始めます。」
私は、そう言って教卓の前に戻った。
…何、動揺?
ただ、笑ってただけでしょっ?
相手は生徒なんだから…
しっかりしなさいよっ……。
ドキンドキン……
でもさっきから
胸の鼓動が鳴りっぱなしだ。
もしかして、不整脈?
今度、病院に行った方がいいかな…。
私は、これらの疑念を必死に
掻き消すように
次の授業の準備に取りかかった。
気のせい…だ…ね。