トシノサ恋 ~永久に…君に~
それから数日過ぎても私は
新井くんに、話をする事ができずにいた。
そんな私のグダグタ感に
いい加減、嫌気がさし始めた時…
定期試験が終わったすぐの昼休みだった。
職員室にクラスの生徒が勢いよく
入ってきた。
「奥平先生っ!ヤバイっ…!」
「えっ…どうしたの?」
「……あ、新井が三年のラグビー部と
ケンカしてるっ!!」
「……えっっっ!」
「とにかく、早くきてっ!!」
何で?新井くんっっ……?
私が走って、体育館裏に行くと
新井くんが、ラグビー部の男子を
殴り飛ばしていた。
「…なっ…何してるの?
やめなさいっ!」
いくら叫んでも
私の声が虚しく響くだけで
新井くんは、止まらなかった。
「ウラッッ!!オラッッッ!」
バシッッッッ!!
「シメるんだろっっ?やれよっ?!
オラッッ、こいよっっ!」
バシッッッッッ!
あんなガタイのいいラグビー部の
部員を1人で…っ。
すでに、新井くんの周りには
ラグビー部の部員が10人以上は
倒れていた。
そして最後の1人に近寄っていくと
新井くんは、その部員の胸ぐらを
掴み花壇まで連れていき投げ飛ばした。
「…拾えよっ。」
彼は、その部員に
低く少し掠れた声で
そう言いながら詰め寄った。
「わ…わかった、わかったから…
拾えばいいんだろっ…っ。」
その部員は、花壇の中に入って
何かを一生懸命拾い集めていた。
「あれって…っ。」
あっ、あれ……タバコ。
私がそう思った時…
後ろから他の先生達の怒鳴り声が
聞こえてくる。
私も、すぐに
新井くんの側に駆け寄った。
「新井くんっっ!」
新井くんは、私の顔を見ると
顔を曇らせて、目を逸らした。
「………すみ……ません…」
掠れた小さな声が聞こえた…。
今まで、怒鳴り散らしながら
殴り飛ばしていた人と同一人物とは
とても思えなかった。
「……どうして…っ。
どうして…こんな事したのよっ。」
私は、新井くんの肩を掴んで
じっとその顔を見つめると
彼は、伏していた瞳を私の方に向けた。
その瞳はとても寂しそうだった。
何で……?
何で、そんな顔…するのよ?
「…花壇…が」
彼は、一言そう呟いた。
「え…何?どういう事?」
私は、聞き返したが…
彼はもう何も話してくれなかった。
新井くんに、話をする事ができずにいた。
そんな私のグダグタ感に
いい加減、嫌気がさし始めた時…
定期試験が終わったすぐの昼休みだった。
職員室にクラスの生徒が勢いよく
入ってきた。
「奥平先生っ!ヤバイっ…!」
「えっ…どうしたの?」
「……あ、新井が三年のラグビー部と
ケンカしてるっ!!」
「……えっっっ!」
「とにかく、早くきてっ!!」
何で?新井くんっっ……?
私が走って、体育館裏に行くと
新井くんが、ラグビー部の男子を
殴り飛ばしていた。
「…なっ…何してるの?
やめなさいっ!」
いくら叫んでも
私の声が虚しく響くだけで
新井くんは、止まらなかった。
「ウラッッ!!オラッッッ!」
バシッッッッ!!
「シメるんだろっっ?やれよっ?!
オラッッ、こいよっっ!」
バシッッッッッ!
あんなガタイのいいラグビー部の
部員を1人で…っ。
すでに、新井くんの周りには
ラグビー部の部員が10人以上は
倒れていた。
そして最後の1人に近寄っていくと
新井くんは、その部員の胸ぐらを
掴み花壇まで連れていき投げ飛ばした。
「…拾えよっ。」
彼は、その部員に
低く少し掠れた声で
そう言いながら詰め寄った。
「わ…わかった、わかったから…
拾えばいいんだろっ…っ。」
その部員は、花壇の中に入って
何かを一生懸命拾い集めていた。
「あれって…っ。」
あっ、あれ……タバコ。
私がそう思った時…
後ろから他の先生達の怒鳴り声が
聞こえてくる。
私も、すぐに
新井くんの側に駆け寄った。
「新井くんっっ!」
新井くんは、私の顔を見ると
顔を曇らせて、目を逸らした。
「………すみ……ません…」
掠れた小さな声が聞こえた…。
今まで、怒鳴り散らしながら
殴り飛ばしていた人と同一人物とは
とても思えなかった。
「……どうして…っ。
どうして…こんな事したのよっ。」
私は、新井くんの肩を掴んで
じっとその顔を見つめると
彼は、伏していた瞳を私の方に向けた。
その瞳はとても寂しそうだった。
何で……?
何で、そんな顔…するのよ?
「…花壇…が」
彼は、一言そう呟いた。
「え…何?どういう事?」
私は、聞き返したが…
彼はもう何も話してくれなかった。