トシノサ恋 ～永久に…君に～

新井くんの顔を見て、私の心臓が

すごい勢いで飛び跳ねていた。

新井くんは、私の方を見て

あの日のように笑っていた。

あの時と同じ…すごく優しい表情で。

ドキン…ドキン。

「……あ、新井くん……ありがとう。

ごちそうさま……っ。」

「……もっと食べれば？」

「あっ、ダメダメ……

そんな…生徒のお弁当を

横取りするなんてっ…。」

そう言って新井くんにお弁当を返した。

新井くんは、そのお弁当を受けとると

自分の口に運んだ。

あ、何気に……私

新井くんの箸を使ってた…。

これは…まるで…

っっは？！

な、何を考えてるの私……っ？！

生徒をそんな風に考えるなんてっ！

こんなに歳が違う子を…

私…キモいからっっっ！

そんな事より、本題っ！本題を……。

「あの、新井くん…

…国語のテストなんだけど…どうしてか…

国語だけ赤点…で…補習しないと

単位をあげれないから

明日から、一週間、放課後……

居残りで補習できるかな？」

「……放課後？」