トシノサ恋 ~永久に…君に~
「…うん…放課後。」
「…いいよ。」
あれ、すんなりOKなんだ…っっ。
絶対に嫌がると思ったのに…。
「あの…バイトとか大丈夫?」
「一週間くらいなら、事情説明して
少し遅れて行くんで……。」
「あ、あのさ……
夜中のバイトって、まだしてるの?」
「あぁ、あれは…辞めた…
さすがに、学校行くのに夜中はキツいし…
その代わり、夕方のバイト増やしたし。」
「あっ…そうなんだ…」
よかったぁ……
あ、でも…夕方に増やして働いたら
同じなのかな……
私がその話で考え込んでいると
新井くんは、そんな私を見て
クスクスと笑っている。
「……新井くん?」
「先生…って
やっぱりいいヤツなんですね…」
「……え。」
やっぱり…?いいヤツ?
ヤツって…褒めてるのかな?
「俺みたいなのを気にかけてさ…
ケンカして問題起こして…
すっげー不良って…思ったでしょ…
もう呆れられても仕方ないのに…
こうやってちゃんと他の奴らと
同じように気にかけてくれた…。
けど……
もう俺に構わなくていいよ…
多分、俺…
先生をがっかりさせるから…
軽蔑…される前…」
新井くんの言葉を塞ぐように
私は、大きな声で叫んでいた。
「何、言ってるの…っ…!
しないっ!絶対にそんな事ないっ!」
無意識に新井くんの肩を強く掴んだ。
彼は驚いた表情をして目を大きくする。
「私は、新井くんを呆れたりなんかしないし
軽蔑なんかしないよ。」
彼と目と目が合う…
キレイな瞳が私をじっと見つめていた。
そのうち、彼は少しだけ目を伏せると
フッと笑いながら
「…そっか…ありがとう…。」
そうポツリと呟いた。
そう言って目を伏せた彼が寂しげに見える。
…新井くん…
何でケンカなんかするの?
平野先生…
新井くんはケンカするようなヤツじゃ
なかったって…言ってたよ?
聞きたい…
でも…
聞けなかった。
何故なら…
彼があまりに悲しそうで
寂しげで…
それを受け止めれないって
思ってしまった……
私は、不覚にも逃げてしまったんだ。
「うん、そんなの当たり前でしょっ…
私は、あなたの担任の先生なんだから。」
私がそう言うと
彼は少しだけ間があったが
「……そうっ…すね。」
そう言ってまたお弁当を食べ出した。
当たり前…
こんな建前のきれい事を吐いた
自分が恥ずかしくて…
それ以上……
彼を直視できなかった。
こんな事しか言えないなんて……。
「…いいよ。」
あれ、すんなりOKなんだ…っっ。
絶対に嫌がると思ったのに…。
「あの…バイトとか大丈夫?」
「一週間くらいなら、事情説明して
少し遅れて行くんで……。」
「あ、あのさ……
夜中のバイトって、まだしてるの?」
「あぁ、あれは…辞めた…
さすがに、学校行くのに夜中はキツいし…
その代わり、夕方のバイト増やしたし。」
「あっ…そうなんだ…」
よかったぁ……
あ、でも…夕方に増やして働いたら
同じなのかな……
私がその話で考え込んでいると
新井くんは、そんな私を見て
クスクスと笑っている。
「……新井くん?」
「先生…って
やっぱりいいヤツなんですね…」
「……え。」
やっぱり…?いいヤツ?
ヤツって…褒めてるのかな?
「俺みたいなのを気にかけてさ…
ケンカして問題起こして…
すっげー不良って…思ったでしょ…
もう呆れられても仕方ないのに…
こうやってちゃんと他の奴らと
同じように気にかけてくれた…。
けど……
もう俺に構わなくていいよ…
多分、俺…
先生をがっかりさせるから…
軽蔑…される前…」
新井くんの言葉を塞ぐように
私は、大きな声で叫んでいた。
「何、言ってるの…っ…!
しないっ!絶対にそんな事ないっ!」
無意識に新井くんの肩を強く掴んだ。
彼は驚いた表情をして目を大きくする。
「私は、新井くんを呆れたりなんかしないし
軽蔑なんかしないよ。」
彼と目と目が合う…
キレイな瞳が私をじっと見つめていた。
そのうち、彼は少しだけ目を伏せると
フッと笑いながら
「…そっか…ありがとう…。」
そうポツリと呟いた。
そう言って目を伏せた彼が寂しげに見える。
…新井くん…
何でケンカなんかするの?
平野先生…
新井くんはケンカするようなヤツじゃ
なかったって…言ってたよ?
聞きたい…
でも…
聞けなかった。
何故なら…
彼があまりに悲しそうで
寂しげで…
それを受け止めれないって
思ってしまった……
私は、不覚にも逃げてしまったんだ。
「うん、そんなの当たり前でしょっ…
私は、あなたの担任の先生なんだから。」
私がそう言うと
彼は少しだけ間があったが
「……そうっ…すね。」
そう言ってまたお弁当を食べ出した。
当たり前…
こんな建前のきれい事を吐いた
自分が恥ずかしくて…
それ以上……
彼を直視できなかった。
こんな事しか言えないなんて……。