トシノサ恋 ~永久に…君に~
「…新井くんっ、ダメだよ、受け取って。」

私は、新井くんにお金を渡そうとする。

「…あ、何を飲む?」

「…え、じゃあ、オレンジジュース…。」

「了解…じゃあ、俺はコーラで。

後、ポップコーンを1つ…。」

新井くんは、さっさとドリンクを頼むと

お金を払って、受け取ってまた歩き出した。

「…え、あの…。」

私も、また新井くんの後を

急いで追いかけた。

新井くんは、チケットを渡して

映画館の中に入っていく。

私もチケットを渡してそれに続いた。

映画館の中に入ると、新井くんは

迷うことなくチケットの番号を探して

座った。

それはちょうど、まん中辺りの席で

でも通路側にも近くて観やすい位置。

私は、新井くんの隣に座った。

「…今日は、俺が出すから…。」

「…え?」

「俺が、デートに誘ったんだから…。

今日は、先生と生徒じゃなくて…

普通にデートしたいから。

だから…俺が先生をリードする。」

新井くん…

「…今日は、生徒じゃなくていい?」
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