トシノサ恋 ~永久に…君に~
「……紗和っ!湯が沸いてるけどっ。」

突然の勝平の声で我に返る。

「……あっ…今、行くっ。」

私は、急いで涙を拭いた後

新井くんのジャケットを

クリーニングの袋に入れ

見ていた紙をポケットにしまった。

そしてキッチンに行き火を止めた。

「…カレー作るね…」

冷蔵庫から材料を出して作り始める。

「…あ、ビールあったっけ…?」

「……ちょっと待って…あ、あったよ…。」

私がグラスをテーブルの上に置いて

ビールを注ぐ。

「…ありがとう…。」

勝平は、ビールを一気に飲み干した。

そして、またビールを注いでは飲む。

「…ほどほどにね……。」

そう言って私は、キッチンでカレーを作る。

夕飯を食べ終わると

勝平は、またビールを何本か飲んで

酔っ払ったのか彼は眠ってしまった。

「……勝平…風邪引くよ?」

「……」

「…仕方ないなぁ…。」

勝平に毛布をかけ、後片付けをしようと

またキッチンに行こうとした時…

ピンポーン

玄関のインターフォンが鳴った。

……21時半…

こんな時間に誰だろ…っ。

え…もしかしてっ…?!
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