ホテル御曹司が甘くてイジワルです


じわりと瞳に涙が浮かぶ。

幸せなのに泣きそうだなんてはずかしくて、清瀬さんの胸に押し付けた顔をぐりぐりと動かすと、大きな手に頬を包み込まれ上を向かされた。

うるんだ目を瞬かせた私を見て、清瀬さんが優しい笑みをこぼす。
そして重なった唇が心地よくて、私はうっとりと目を閉じた。








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