ホテル御曹司が甘くてイジワルです
「清瀬さん……」
キスの間に名前を呼ぶと、彼が甘い笑みをこぼす。
横たわる私の服を脱がせ、大きな手で優しく体をなぞりながら、ゆっくりと身を屈めた。
「真央」
私の肌の上に白く走る星の軌跡のような無数の傷跡にキスを落としながら、目元だけで私に微笑む。
「真央の心も体もこの傷跡も、全部俺だけのものにしていいか?」
そう問われ、泣きそうになりながら私はうなずいた。
「……はい。もうとっくに全部、清瀬さんのものです」
私の言葉に清瀬さんが幸せそうに笑った。
傷跡だけではなく私の体のすみずみにまでキスの雨をふらせ、たくさんの愛の言葉をくれた。
ベッドの上で清瀬さんの愛にどっぷりと溺れて、本当に幸せだと実感した。