情熱的に愛してⅡ
第2章 噂の的
「ねえねえ、今度の新入社員の中に、カッコいい子いるわよね。」

「知ってる。名前、何て言うんだろう。」


廊下を歩いていると、今年の新入社員の噂で、女子社員はもちきりだった。

中でも門馬君は、女子社員の中でも人気が高く、廊下を歩いているだけで、女子社員がキャーキャー言っていた。


「ここは、学校か!」

同期の一人が、そんな様子を見て、吐き捨てるように呟いた。

「まあ、まあ。いいじゃない?まだ皆、若いんだから。」

私は隣の席で、彼をなだめた。

「清水……主任も、カッコいい奴が好きなのかよ。」

「えっ……」

私は、答える事に戸惑った。

特にイケメン好きでもない。

でも、門馬君だけは、一目で心を奪われた。
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