「平凡」が似合う女の恋物語
「この事決めるのはゆっくりでいいよ。焦る事はないからね。…じゃああたしこれから用事あるから。じゃね」
「うん、またね」
「はぁ……」
矢野君は女嫌いで、あたしにはいい存在ではないのか………。
あたしは女だから、矢野君にとっても邪魔な存在でしかないよね…。
それに、仮に矢野君と両想いになれたとしても、あたしとなんかじゃ釣り合わないよねぇ…。
…あぁ~あ、何かすっごいマイナス思考だなぁ。
もうこれ以上考えてもまともに思考働かせないよね。
うん、帰って寝よう。
ちょっとくらい現実逃避してもいいよね。
「んん…」
あれ、今何時…?
「ふぁ…、え!?10時!?」
え~と、帰って来たのがだいたい6時半くらいだから、3時間半くらい寝てたんだ…。