溺愛幼なじみの両片想い
公園から私の家までは徒歩5分の距離。
見たくなくて、必死に走った。
「おかえり……って、走って帰ってきたの?」
「いらないから、……お母さん食べていいよ!」
「え、だって食べたいから買いに行ったんじゃないの?」
「食べたくなくなっちゃった」
必死に誤魔化すように笑って2階の部屋へ駆け込む。
──── ガチャン
「ふぇっ……やだ……っ……やだよっ……」
部屋が閉まるのと同時にドアにもたれ掛かり座る。
涙が自然と溢れ出てきた。