溺愛幼なじみの両片想い





「おはよう」


「お、おはよっ!」



しぃくんが居てくれたのは嬉しいけど、顔を見ると昨日のが蘇ってきた。


忘れなきゃ……



昨日のことを思い出して少しだけ俯いてしまったら、しぃくんにガシッと肩を両手で掴まれ、しぃくんの顔がどアップになる。




「泣いた?」




朝鏡を見て自分でも思ったけど、目が少し腫れてしまってる。

しぃくんにもバレちゃった……



「なんかあった?」


何も言わない私に優しい声でまた聞いてくる。


しぃくんに隠し事はしたくないけど、これは絶対言えない。



「き、昨日、映画みて感動しちゃって号泣しちゃったんだ」


と言い、えへへっと笑うと「涙もろいとこも変わってないな」と笑ってくれるしぃくん。



< 43 / 47 >

この作品をシェア

pagetop