溺愛幼なじみの両片想い
「おはよう」
「お、おはよっ!」
しぃくんが居てくれたのは嬉しいけど、顔を見ると昨日のが蘇ってきた。
忘れなきゃ……
昨日のことを思い出して少しだけ俯いてしまったら、しぃくんにガシッと肩を両手で掴まれ、しぃくんの顔がどアップになる。
「泣いた?」
朝鏡を見て自分でも思ったけど、目が少し腫れてしまってる。
しぃくんにもバレちゃった……
「なんかあった?」
何も言わない私に優しい声でまた聞いてくる。
しぃくんに隠し事はしたくないけど、これは絶対言えない。
「き、昨日、映画みて感動しちゃって号泣しちゃったんだ」
と言い、えへへっと笑うと「涙もろいとこも変わってないな」と笑ってくれるしぃくん。