溺愛幼なじみの両片想い



─── プルルル〜 プルルル〜



学校の最寄り駅までついたところで鳴ったしぃくんのスマホ。

「ごめん、電話」と言って電話に出るしぃくん。



「もしも……え、今?

あーうん。来んの?今からは無理。

学校でいいだろ。今は無理だって。

どうでもよくなったとかじゃなくてさ、

わかったから。うん。切るぞ。」




さっきまで晃先輩の話とかテレビの話とかして明るかったしぃくんが機嫌悪そうに話してる。


いつも穏やかだから珍しい……


嫌な予感しかしないけど……



「大丈夫?」


「うん、ごめんな。行こっか。」




電話を切ったしぃくんは、元のしぃくんに戻った。


しぃくんが機嫌悪そうに話す相手って誰なんだろう……






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