溺愛幼なじみの両片想い
──── 「椎斗!」
「うわっ」
後から思い切り抱き着いた女の人。
少しよろけてしまったしぃくん。
この人……
「校門の前だし離れろよ」
「だって会いたかったのに迎えに来てくれなかったんだもん!やだ。」
「人見てるから……」
「いいじゃん!私そんなの気にしない!
……誰?」
しぃくんに未だ後ろから抱きついてる女の人が私に視線をやり、少し顔が険しくなった。
状況が全く掴めない。