なんにもわかってない!
その温もりに泣きそうになる
「お前を抱いた時は、泣けた」
みどりがハッと息を吸って、きっと俺が言った言葉を思い出したのか顔を真っ赤にさせた
「ふっ、顔真っ赤……可愛い」
可愛くて仕方ない
みどりと出会って愛しいと言う感情を初めて知った
今までの恋愛なんて、おままごとの様だ
「ゆ、勇治くん……」
「お前が、そう呼ぶ度に抱きたくなる」
慌て口を押さえる姿がまた、可愛い
五歳も年下の女にどっぷりはまってる
「お前が仕事で他の男と話すだけで嫉妬してる
お前を抱いた男を消してやりたい
お前に触れた男が居てるだけで悔しくて仕方ないんだよ
別れる?別れてなんてやらない
もう、お前を離せないよ
お前はなんにもわかってないよ
俺がどれだけお前を好きで好きで仕方ないのか……」
情けない程に必死
みどりはまだ真っ赤な顔で一度瞳を逸らしてから俺を見た
そして、笑った
俺が彼女に惚れた瞬間の様に………
「勇治くん、勘違いしてごめんなさい
私も別れたくない
勇治くん……大好き」
俺は強引に彼女を引き寄せ噛みつくようにキスをした
柔らかい唇
脳が痺れる
24時間365日彼女を感じていたい
誰の目にも触れさせたくない程に
まだ、お前はわかってないよ
俺の愛情の重さに
みどりを抱いて抱き寄せて眠りにつく