ファンタジーのその先


昼休み、俺はひとり屋上にいた。


彼奴が好きな本、読むの初めてだな…。


初めは1ページづつ読んでいた俺だったが、だんだんめんどくさくなりパラパラとページをめくっていった。


ところどころ読んではまた、パラパラとページをめくり、また気になるところを読む、それを繰り返しているうちに最後のページまで読み、結局面白いところはなかったと本を閉じ表紙を眺めていた。


すると、表紙の絵が動き扉が現れた。


一瞬その中に奈都の顔が見えたような気がして扉に触れた。


…!?


っうわ!!!!!?


うッ…


大樹も奈都と同様に扉の中へ吸い込まれてしまった。

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