ファンタジーのその先


……ん…?


どこだ?ここは…。


倉庫…?


「一体…。」


「目覚めたか。」


どこからか深く重みのある声がする


「あなたは…?」


「わしは…。名乗る資格などないただのじいさんじゃ。」


少し、ほんの少し声のトーンが下がった気がする。


「…………ここは、どこなんですか?」


少し気まずくなった空気を掻き消すようにその姿の見えないおじいさんに問った。


「ここは、……天界、ぞくに言う天国じゃ。」


は?


天国?


「今、天国に居るってことは俺は死んだってことですか?」


なんで…。


「いや、死んではおらん。下界にあるお主の心臓はきちんと動いておるよ。意識不明の状態じゃ。」


「………………。」


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