その花が永遠に咲き続けますように
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八月に入り、七月の暑さが可愛く思えてしまうくらい、連日猛暑が続く。
軽音楽同好会は、今年の三月まで軽音楽部の部室だった第四音楽室を使わせてもらい、夏休みに活動を開始していた。
と言っても、バンドは皆初心者。更に趣味や好みもバラバラな為、曲の選択だけでも一苦労。
とりあえずは曲譜の中から定番曲をいくつか選び、慣れがてらそれを練習していく。
そして私はその合間に、永君と白山さんにギターを教えてもらう。
ギターは、自分のものはまだ用意出来ないから学校のものを貸してもらっている。
エフェクターの凄さにいちいち感動してしまう私に、永君からは「可愛いねぇ」とちょっとバカにしたような発言をされてしまった。
その永君は、毎日洋さんの制服を着てここに来ているから、側から見たら立派なうちの生徒。
事情を知るのは私達メンバーと、藤先生のみ。
藤先生にも永君の事情を話したところ、悪いことする訳じゃないから、と言ってあっさり彼の練習を認めてくれた。
そして今日も、いつもと変わらない練習の日。
ギターをシャンッと鳴らすと、隣から荻原さんが
「咲ちゃん、もうすっかり慣れてきたね。ギター」
と言ってくれた。
軽音楽同好会は、今年の三月まで軽音楽部の部室だった第四音楽室を使わせてもらい、夏休みに活動を開始していた。
と言っても、バンドは皆初心者。更に趣味や好みもバラバラな為、曲の選択だけでも一苦労。
とりあえずは曲譜の中から定番曲をいくつか選び、慣れがてらそれを練習していく。
そして私はその合間に、永君と白山さんにギターを教えてもらう。
ギターは、自分のものはまだ用意出来ないから学校のものを貸してもらっている。
エフェクターの凄さにいちいち感動してしまう私に、永君からは「可愛いねぇ」とちょっとバカにしたような発言をされてしまった。
その永君は、毎日洋さんの制服を着てここに来ているから、側から見たら立派なうちの生徒。
事情を知るのは私達メンバーと、藤先生のみ。
藤先生にも永君の事情を話したところ、悪いことする訳じゃないから、と言ってあっさり彼の練習を認めてくれた。
そして今日も、いつもと変わらない練習の日。
ギターをシャンッと鳴らすと、隣から荻原さんが
「咲ちゃん、もうすっかり慣れてきたね。ギター」
と言ってくれた。