その花が永遠に咲き続けますように
だけど、三人はrowdyを知らなかったようで、荻原さんから「聞いたことない。どんなグループ?」と質問される。気付いたら、皆手を休めて休憩モードになっている。
「ハードロックを歌う、アメリカンロックバンドだよ。日本じゃまだそこまで名前聞かないけど、あっちでは結構有名なんだ」
「海外バンドかー」ふむふむと頷きながら荻原さんが反応する。「英語がわからないと難しそうだね?」
「そんなことないよ。私も英語あんまりわからないし。それにね、実はrowdyのプロデューサーって、日本人女性なんだよ」
私のその発言には、三人も驚いていた。
そうなのだ。私がrowdyに惹かれた理由はそこにもあった。
日本人が関わっている。しかも同じ女性。
キリシマミツキという名前で海外で活躍している音楽家。確か年齢は四十代前半。元々は彼女自身も海外で活躍するアーティストだったらしく、若い頃から海外で活躍しているのだ。同じ女性としてとても憧れる。
そんな話をしていたら、三人もrowdyに少し興味を持ってくれたみたい。
今度、CDを持ってこようかな? 皆にrowdyの曲を聴いてもらいたい。
なんて考えていたその時だった。
「皆、お疲れ様ー」
教室のドアがガチャッと開き、藤先生が姿を現した。
先生はいつもこうして時々練習を見に来てくれる。
そんな先生の右腕にはビニール袋がぶら下がっていて、
「今日は特別にアイス買ってきたぞ」
と先生が言うと、皆が、特に武入君が喜んだ。
それぞれ別の味の棒付きアイスをジャンケンで勝った順に選ばせてもらった。私は最初に買ったので、一番好きな苺味のものをいただくことにした。
「ところで、何を話してたんだ?」
と、アイスを食べる私達を見守りながら、藤先生が聞いてくる。
「相澤さんと吉宮君が好きなバンドについてです。先生はrowdyって知ってますか?」
白山さんがそう話すと、先生は「rowdy知ってるよ」と答える。
「相澤と吉宮はrowdyが好きなのか?」
「ハードロックを歌う、アメリカンロックバンドだよ。日本じゃまだそこまで名前聞かないけど、あっちでは結構有名なんだ」
「海外バンドかー」ふむふむと頷きながら荻原さんが反応する。「英語がわからないと難しそうだね?」
「そんなことないよ。私も英語あんまりわからないし。それにね、実はrowdyのプロデューサーって、日本人女性なんだよ」
私のその発言には、三人も驚いていた。
そうなのだ。私がrowdyに惹かれた理由はそこにもあった。
日本人が関わっている。しかも同じ女性。
キリシマミツキという名前で海外で活躍している音楽家。確か年齢は四十代前半。元々は彼女自身も海外で活躍するアーティストだったらしく、若い頃から海外で活躍しているのだ。同じ女性としてとても憧れる。
そんな話をしていたら、三人もrowdyに少し興味を持ってくれたみたい。
今度、CDを持ってこようかな? 皆にrowdyの曲を聴いてもらいたい。
なんて考えていたその時だった。
「皆、お疲れ様ー」
教室のドアがガチャッと開き、藤先生が姿を現した。
先生はいつもこうして時々練習を見に来てくれる。
そんな先生の右腕にはビニール袋がぶら下がっていて、
「今日は特別にアイス買ってきたぞ」
と先生が言うと、皆が、特に武入君が喜んだ。
それぞれ別の味の棒付きアイスをジャンケンで勝った順に選ばせてもらった。私は最初に買ったので、一番好きな苺味のものをいただくことにした。
「ところで、何を話してたんだ?」
と、アイスを食べる私達を見守りながら、藤先生が聞いてくる。
「相澤さんと吉宮君が好きなバンドについてです。先生はrowdyって知ってますか?」
白山さんがそう話すと、先生は「rowdy知ってるよ」と答える。
「相澤と吉宮はrowdyが好きなのか?」