その花が永遠に咲き続けますように
「な……っ、え?」
頭の中が完全にパニックで、変な単語しか出てこない。
永君も、私ほどわかりやすく動揺はしていなかったもののやはり驚いて言葉に詰まっていた。
だって、一体、どういうことなの。どういう状況なの?
「その子達が電話で言ってた、バンドやってるっていうあんたの教え子?」
部屋の奥にいた茶髪の女性が、藤先生にそう問いながら私達の方へとツカツカとピンヒールを鳴らして歩いてくる。
こ、この人……どこかで見たことあると思ったら、
「キっ、キリシマミツキ⁉︎」
思わず大きな声を出してしまった私の正面に、キリシマミツキが立つ。
ピンヒールを履いているとはいえ背が高く、スタイルも良く……何よりとても美人でオーラがある。
その存在感に圧倒されそうになっていると、キリシマミツキは険しい顔を一変させ、
「私のことまで知ってるなんて! rowdyのファンなんだって⁉︎ ありがとうねー!」
と言って、私と私の隣にいる永君をぎゅーっと抱き締めてきた。
キ……キリシマミツキに抱き締められてるって、ほんとのほんとに一体何なの⁉︎
キリシマミツキは私と永君から離れると、にっこりと微笑みながらこの状況を説明してくれる。
「博正(ひろまさ)からは何も聞かされずにここへ連れてこられたのよね? 驚かせてごめんなさい。数日前から仕事で日本に来てたんだけど、それを博正に話したら昨日突然、教え子がrowdyのファンだから会わせてやれないかって言われてね。日本じゃまだそこまで知名度は高くはないから私も嬉しくなっちゃって。勿論、ファンに会わせるなんて普段は絶対にしない特別行為だけどね」
「そ、それよりも、キリシマさんと藤先生は一体どういう関係なんですか……?」
私の質問に、永君も頷く。
するとキリシマさんと藤先生は、互いに一瞬目配せをした後、声を揃えて、
「姉弟」
と答えた。
頭の中が完全にパニックで、変な単語しか出てこない。
永君も、私ほどわかりやすく動揺はしていなかったもののやはり驚いて言葉に詰まっていた。
だって、一体、どういうことなの。どういう状況なの?
「その子達が電話で言ってた、バンドやってるっていうあんたの教え子?」
部屋の奥にいた茶髪の女性が、藤先生にそう問いながら私達の方へとツカツカとピンヒールを鳴らして歩いてくる。
こ、この人……どこかで見たことあると思ったら、
「キっ、キリシマミツキ⁉︎」
思わず大きな声を出してしまった私の正面に、キリシマミツキが立つ。
ピンヒールを履いているとはいえ背が高く、スタイルも良く……何よりとても美人でオーラがある。
その存在感に圧倒されそうになっていると、キリシマミツキは険しい顔を一変させ、
「私のことまで知ってるなんて! rowdyのファンなんだって⁉︎ ありがとうねー!」
と言って、私と私の隣にいる永君をぎゅーっと抱き締めてきた。
キ……キリシマミツキに抱き締められてるって、ほんとのほんとに一体何なの⁉︎
キリシマミツキは私と永君から離れると、にっこりと微笑みながらこの状況を説明してくれる。
「博正(ひろまさ)からは何も聞かされずにここへ連れてこられたのよね? 驚かせてごめんなさい。数日前から仕事で日本に来てたんだけど、それを博正に話したら昨日突然、教え子がrowdyのファンだから会わせてやれないかって言われてね。日本じゃまだそこまで知名度は高くはないから私も嬉しくなっちゃって。勿論、ファンに会わせるなんて普段は絶対にしない特別行為だけどね」
「そ、それよりも、キリシマさんと藤先生は一体どういう関係なんですか……?」
私の質問に、永君も頷く。
するとキリシマさんと藤先生は、互いに一瞬目配せをした後、声を揃えて、
「姉弟」
と答えた。