その花が永遠に咲き続けますように
「もしかしてだけど、何か脅されてるとか?」

「……」

「言いたくないなら言わなくても……いや、違うな。言って」

「え?」

「あんたが苦しんでること、共有したい。私達、まだお互いのことあまり知らないけど、これからちゃんと知っていきたいし」


真っ直ぐで真剣な白山さんの瞳。
その表情は、言うまでもなく、興味本位で私の過去を知りたいとかそんなんじゃない。本当に私のことを心配してくれている顔だった。



「それとも……友達だって思ってるのは私だけ?」

「それは違う!」

声を荒げて思い切り遮った。

だって、本当に違うから。助けてくれて、友達って言ってくれて、咲って呼んでくれて、嬉しかった。


「白山さんがいなかったら、私今頃何をされてたかーー」

「……瑠夏でいいよ」

「え?」

「……もうちょい人が少ない所で話そうか」

そう言われ、私達は一本道を外れた所にある、錆びれたベンチに腰掛ける。人の気配が少なく、落ち着いて話すことが出来そうだ。


そして私は、白山さんーーいや、瑠夏からのさっきの質問に答える。


「私ね、写真撮られてるんだ」

「写真?」

「うん、裸に近い写真。逆らったらそれをバラまくって言われてる」

私の言葉に、瑠夏が隣でわなわなと震える。


「何それ! 犯罪じゃん、そんなの!」
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