その花が永遠に咲き続けますように
9/2
翌日の放課後の練習時に、いつもみたいに部室に集合した皆に、私はレイのテストに不合格になったことを報告した。
皆のことをガッカリさせてしまうと思ったけれど……
「いやいや咲。そんなに真剣に落ち込むなよ。そんなテスト、落ちて当たり前だろ? 元々夢みたいな話だったんだから」
「そうだよ。永君の為の思い出作りは、また別のものを考えよう? 今回の思い出作り計画は、さすがにスケールが大きすぎた!」
と、武入君と荻原さんが言ってくれる。
でも瑠夏は「咲、大丈夫? 泣きそうな顔してるよ」と言ってくれる。
大丈夫、と答えるけれど、実際にははとても悔しい。レイに酷い言い方されたからじゃない。永君の為の思い出作りを、私の作詞のせいで台無しにしてしまったんだから。
全部、私のせいだ。
「まあ、そんな暗い顔するなって。何か別の思い出作り、考えていこうぜ。なあ永?」
武入君が、私に気を遣ってだろう明るい口調で私と永君にそう話す。
でも永君から何の返事もなく、武入君だけじゃなく私達も永君に振り向く。
その時だった。
突然、永君の身体がぐらりと揺れ、彼はその場に倒れ込んだ。
「永君⁉︎」
返事はなく、彼の顔色は青白い。
瑠夏が携帯で救急車を呼び、荻原さんが藤先生を呼びに行く。
その間、私と武入君はずっと永君についていたけれど、やはり彼からの返事はない。
どうしよう、どうしよう……!
まさか永君、このまま死んじゃうんじゃ……!
震える身体で、何度も何度も彼の名前を呼び続けた。
皆のことをガッカリさせてしまうと思ったけれど……
「いやいや咲。そんなに真剣に落ち込むなよ。そんなテスト、落ちて当たり前だろ? 元々夢みたいな話だったんだから」
「そうだよ。永君の為の思い出作りは、また別のものを考えよう? 今回の思い出作り計画は、さすがにスケールが大きすぎた!」
と、武入君と荻原さんが言ってくれる。
でも瑠夏は「咲、大丈夫? 泣きそうな顔してるよ」と言ってくれる。
大丈夫、と答えるけれど、実際にははとても悔しい。レイに酷い言い方されたからじゃない。永君の為の思い出作りを、私の作詞のせいで台無しにしてしまったんだから。
全部、私のせいだ。
「まあ、そんな暗い顔するなって。何か別の思い出作り、考えていこうぜ。なあ永?」
武入君が、私に気を遣ってだろう明るい口調で私と永君にそう話す。
でも永君から何の返事もなく、武入君だけじゃなく私達も永君に振り向く。
その時だった。
突然、永君の身体がぐらりと揺れ、彼はその場に倒れ込んだ。
「永君⁉︎」
返事はなく、彼の顔色は青白い。
瑠夏が携帯で救急車を呼び、荻原さんが藤先生を呼びに行く。
その間、私と武入君はずっと永君についていたけれど、やはり彼からの返事はない。
どうしよう、どうしよう……!
まさか永君、このまま死んじゃうんじゃ……!
震える身体で、何度も何度も彼の名前を呼び続けた。