その花が永遠に咲き続けますように
放課後、私は一人病院にやって来て、永君のお見舞いに来ていた。
昨日と同じ個室のベッドに横たわる彼。だけど昨日より顔色は良さそうだった。
早速、rowdyの前座の件を話すと、彼はふわっと笑いながら「すっげぇ」と答えてくれた。
でも、本当にステージに立つかどうかはまだ迷っていることも告げる。変に言葉を濁しても仕方がないから、永君の意見を聞きたいと直接伝えた。
すると彼は「皆のことだから俺のことも色々考えてくれたんだよな。ありがとう」と前置きしてから、彼の気持ちを話してくれる。
「俺は、皆にはステージに立ってほしい。だって、俺もseedsの一員だから。皆がステージに立ってくれたら、それは俺もそこに立ったっていうことだと思えるから」
……本当だ。武入君の言う通りだ。
そうだよね。私達がステージに立つことが、きっと永君にとっての〝最高の思い出〟にも繋がる。
「うん。皆も、ステージに立つことについては前向きに考えてた。練習、頑張るね」
私がそう伝えると、彼は「うん」と答えて優しく笑う。
彼の気持ちが聞けてとても安心したけれど、もう一つ確認したいことがある。
「永君は……ステージに上がるのはやっぱり無理?」
聞いていいことなのかわからなかったけれど、可能なら、彼も一緒にステージに立ちたい。その方が素敵な思い出になるはずだ。
だけど返事は……
「……ごめん。それはやっぱ、無理かな」
というものだった。彼は困ったように、だけど私を心配してくれてだろうか、いつもの優しい笑顔を向けながらそう話した。
昨日と同じ個室のベッドに横たわる彼。だけど昨日より顔色は良さそうだった。
早速、rowdyの前座の件を話すと、彼はふわっと笑いながら「すっげぇ」と答えてくれた。
でも、本当にステージに立つかどうかはまだ迷っていることも告げる。変に言葉を濁しても仕方がないから、永君の意見を聞きたいと直接伝えた。
すると彼は「皆のことだから俺のことも色々考えてくれたんだよな。ありがとう」と前置きしてから、彼の気持ちを話してくれる。
「俺は、皆にはステージに立ってほしい。だって、俺もseedsの一員だから。皆がステージに立ってくれたら、それは俺もそこに立ったっていうことだと思えるから」
……本当だ。武入君の言う通りだ。
そうだよね。私達がステージに立つことが、きっと永君にとっての〝最高の思い出〟にも繋がる。
「うん。皆も、ステージに立つことについては前向きに考えてた。練習、頑張るね」
私がそう伝えると、彼は「うん」と答えて優しく笑う。
彼の気持ちが聞けてとても安心したけれど、もう一つ確認したいことがある。
「永君は……ステージに上がるのはやっぱり無理?」
聞いていいことなのかわからなかったけれど、可能なら、彼も一緒にステージに立ちたい。その方が素敵な思い出になるはずだ。
だけど返事は……
「……ごめん。それはやっぱ、無理かな」
というものだった。彼は困ったように、だけど私を心配してくれてだろうか、いつもの優しい笑顔を向けながらそう話した。