その花が永遠に咲き続けますように
ホームルームが終わると、私はすぐに教室を出た。
何となく、教室にいたくなかった。
だけど、廊下を一人歩いていると後ろから誰かが追い掛けてくるような足音が聞こえ、「相澤さん!」と呼ばれる。
声が特徴的だから、振り向かなくても誰なのかわかった。
一応立ち止まって顔を向けると、そこにいたのはやっぱり荻原さんだった。
……何? と聞くと、彼女は「えーっと」と少し困ったような表情を見せる。そして。
「あのね、さっきはごめんなさい。私が急に相澤さんに話を振ったりしたから、白山さんが突っ掛かって……」
そんな風に謝られたって「……別に」としか返せない。
あれが荻原さんのせいだと思っている訳ではないけれど、今は放っておいてほしい。
またすぐに歩き出すも、荻原さんは何故か追い掛けてきて、私の隣を歩く。
「ねぇねぇ、文化祭頑張ろーね」
早足で歩いているのに、何で足並みを揃えてくるのだろう。そして、そんなこと言われても「うん」なんて答える気はないから無視する。
「結局、皆の意見を合体してお化け屋敷カフェになったけど、どんな感じになるか予想つかないよね! だからこそ楽しみなんだけど!」
「……」
「相澤さんは何をやりたい? お化け役? 小道具? 調理係? 私はお化けやりたいなー!」
「……あのさぁ」
私がゆっくりと足を止めて振り返ると、荻原さんも同じように歩くのをやめ、「うん、何⁉︎」と笑顔で聞いてくる。
「何でついてくるの?」
何となく、教室にいたくなかった。
だけど、廊下を一人歩いていると後ろから誰かが追い掛けてくるような足音が聞こえ、「相澤さん!」と呼ばれる。
声が特徴的だから、振り向かなくても誰なのかわかった。
一応立ち止まって顔を向けると、そこにいたのはやっぱり荻原さんだった。
……何? と聞くと、彼女は「えーっと」と少し困ったような表情を見せる。そして。
「あのね、さっきはごめんなさい。私が急に相澤さんに話を振ったりしたから、白山さんが突っ掛かって……」
そんな風に謝られたって「……別に」としか返せない。
あれが荻原さんのせいだと思っている訳ではないけれど、今は放っておいてほしい。
またすぐに歩き出すも、荻原さんは何故か追い掛けてきて、私の隣を歩く。
「ねぇねぇ、文化祭頑張ろーね」
早足で歩いているのに、何で足並みを揃えてくるのだろう。そして、そんなこと言われても「うん」なんて答える気はないから無視する。
「結局、皆の意見を合体してお化け屋敷カフェになったけど、どんな感じになるか予想つかないよね! だからこそ楽しみなんだけど!」
「……」
「相澤さんは何をやりたい? お化け役? 小道具? 調理係? 私はお化けやりたいなー!」
「……あのさぁ」
私がゆっくりと足を止めて振り返ると、荻原さんも同じように歩くのをやめ、「うん、何⁉︎」と笑顔で聞いてくる。
「何でついてくるの?」