その花が永遠に咲き続けますように
私の反応に気付いたかどうかはわからないけれど、担任は話を続ける。

「でも、元々人数が少なくてまともに活動してなくてなあ、俺もお飾り顧問みたいな感じだったんだ。部員も、去年の時点で三年生しかいなかったから、その三年生が卒業するのと同時に廃部になったんだよ」


担任はどこか寂しそうにそう話すけれど、勧誘ポスターを貼らないところを見れば、新入部員を入れて部を復活させようという気はなさそうだ。


……って、私には関係ない。部活なんて、そんな人と関わらなきゃいけないもの、入る気なんて最初からない。


それがたとえ、軽音楽部だって……。



担任との会話もそこそこにして、私はその場を離れた。


そっと教室に戻ると、私に話し掛けてくる人はもういなくて、教室の隅の自分の席に空気みたいに腰掛けた。
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