その花が永遠に咲き続けますように
『嫌いって……何かあったの?』
『ちょっとぶりっ子じゃない? 大して可愛い訳でもないのに、男子に媚び過ぎ』
何て返したらいいのかわからなかった。
リコは、女子にも男子にも平等に優しくて明るいイメージしかない。
ぶりっ子だと言うのなら、正直、日奈の方が男子の前では声のトーン変わるし、人のこと言えないんじゃないかって思った。
言葉に詰まり、頭の中で必死に返答を考えていると、
『ねぇ、だから一緒にリコのこと無視して?』
と頼まれてしまう。
『無、無視って……!』
『しっ、声大きいよぉ。お願い! 無視するだけでいいの! 暴力振るえとかは言わないよ! ぶりっ子が悪いことだってリコにわかってほしいだけなの! 咲、お願い!』
正面から日奈に両手をぎゅっと握られ、そう頼まれる。
言っていることはとんでもないのに、日奈は何故か笑顔で……思わずゾッとしてしまった。
だから、つい
『……わかった』
そう答えてしまった。
すると日奈は更にパッと明るく笑い、『ありがとう! 咲ならそう言ってくれるって信じてた!』と答える。
どうしよう……とは思ったけれど、何も案が思い浮かばないまま、翌日を迎えた。
『ちょっとぶりっ子じゃない? 大して可愛い訳でもないのに、男子に媚び過ぎ』
何て返したらいいのかわからなかった。
リコは、女子にも男子にも平等に優しくて明るいイメージしかない。
ぶりっ子だと言うのなら、正直、日奈の方が男子の前では声のトーン変わるし、人のこと言えないんじゃないかって思った。
言葉に詰まり、頭の中で必死に返答を考えていると、
『ねぇ、だから一緒にリコのこと無視して?』
と頼まれてしまう。
『無、無視って……!』
『しっ、声大きいよぉ。お願い! 無視するだけでいいの! 暴力振るえとかは言わないよ! ぶりっ子が悪いことだってリコにわかってほしいだけなの! 咲、お願い!』
正面から日奈に両手をぎゅっと握られ、そう頼まれる。
言っていることはとんでもないのに、日奈は何故か笑顔で……思わずゾッとしてしまった。
だから、つい
『……わかった』
そう答えてしまった。
すると日奈は更にパッと明るく笑い、『ありがとう! 咲ならそう言ってくれるって信じてた!』と答える。
どうしよう……とは思ったけれど、何も案が思い浮かばないまま、翌日を迎えた。