その花が永遠に咲き続けますように
廊下にあるロッカーに通学鞄を入れていると、『咲、おはよう』と声を掛けられる。
声を聞かなくてもわかる。振り返ると、そこにいたのはやっぱりリコだった。
おはよう、といつもだったら挨拶を返すけれど……
日奈の顔が瞬時に浮かんで、鳥肌が浮かび、私は思わずリコを無視して教室に入ってしまった。
『さっき見てたよ〜! さっすが咲! 私のこと裏切らない!』
後から教室に入ってきた日奈にそう言われたけれど、やっぱり言葉に詰まってしまう。
リコに悪いことをしてしまった。どうして無視するのと言わんばかりに戸惑った彼女の顔が、さっきから脳裏にこびりついて離れない。
謝りたい。リコに謝りたい。だけど、その為にはまず日奈と話す必要があるのかもしれない。
しかし、私のそんな心中を知る由もない日奈はにっこりと笑い、
『咲が味方になってくれるなら、私なーんでも出来る!』
突然そんなことを言うと、何故か教室の後ろの隅まで歩いていく。
そして、そこに置いてあるゴミ箱を手に取ると、リコの席の正面に立つ。
リコは不思議そうな顔をして日奈を見上げる。
そんなリコの頭上にーー日奈はゴミ箱の中身をぶちまけた。
声を聞かなくてもわかる。振り返ると、そこにいたのはやっぱりリコだった。
おはよう、といつもだったら挨拶を返すけれど……
日奈の顔が瞬時に浮かんで、鳥肌が浮かび、私は思わずリコを無視して教室に入ってしまった。
『さっき見てたよ〜! さっすが咲! 私のこと裏切らない!』
後から教室に入ってきた日奈にそう言われたけれど、やっぱり言葉に詰まってしまう。
リコに悪いことをしてしまった。どうして無視するのと言わんばかりに戸惑った彼女の顔が、さっきから脳裏にこびりついて離れない。
謝りたい。リコに謝りたい。だけど、その為にはまず日奈と話す必要があるのかもしれない。
しかし、私のそんな心中を知る由もない日奈はにっこりと笑い、
『咲が味方になってくれるなら、私なーんでも出来る!』
突然そんなことを言うと、何故か教室の後ろの隅まで歩いていく。
そして、そこに置いてあるゴミ箱を手に取ると、リコの席の正面に立つ。
リコは不思議そうな顔をして日奈を見上げる。
そんなリコの頭上にーー日奈はゴミ箱の中身をぶちまけた。