その花が永遠に咲き続けますように
気が付いたら、私は学校に行かなくなっていた。不登校になったのは、三年生に進級する直前だったと思う。雪は溶け始め、温かい気候になりつつあったのに、そんな風に季節が変わっていくのを見るのが何故か辛くて、家に閉じこもった。
夏を迎えた頃、時々は保健室登校をするようになり、塾には毎週通うようになった。
だけど、教室には一度も顔を出せないまま、卒業を迎えた。
塾で受験勉強をした私は、地元から電車で片道一時間半以上掛かる高校に進学した。
この高校には、中学時代の私のことを知る人は誰一人としていない。
それでも、中学でのいじめのことは忘れて新しい生活を送ろうとか、高校進学を機に新たな自分に生まれ変わろうとか、そんなことは思わなかった。
もう誰とも関わりたくない。友達なんかいらない。それだけだった。
仲良くなったって、どうせ日奈みたいにすぐに裏切る。
助けてあげたって、どうせリコみたいにすぐに寝返る。
いざという時に味方になってくれる人がいないことも、あの日、あの教室内で思い知った。
だったら、最初から一人でいればいい。あの日からずっとそう思っていた。
夏を迎えた頃、時々は保健室登校をするようになり、塾には毎週通うようになった。
だけど、教室には一度も顔を出せないまま、卒業を迎えた。
塾で受験勉強をした私は、地元から電車で片道一時間半以上掛かる高校に進学した。
この高校には、中学時代の私のことを知る人は誰一人としていない。
それでも、中学でのいじめのことは忘れて新しい生活を送ろうとか、高校進学を機に新たな自分に生まれ変わろうとか、そんなことは思わなかった。
もう誰とも関わりたくない。友達なんかいらない。それだけだった。
仲良くなったって、どうせ日奈みたいにすぐに裏切る。
助けてあげたって、どうせリコみたいにすぐに寝返る。
いざという時に味方になってくれる人がいないことも、あの日、あの教室内で思い知った。
だったら、最初から一人でいればいい。あの日からずっとそう思っていた。