その花が永遠に咲き続けますように
すると荻原さんは、突然私の両手をギュッと握ってきて、
「いいよっ! そんなの全然いい! 相澤さんが話すの苦手なら、その分私がいっぱい話すし! ていうかていうか! それって私を新メンバーとして受け入れてくれるってことだよね⁉︎ ありがとう〜!」
ありがとう、なんて。私の方がお礼を言いたいくらいだーー色々と。
「……あ、でもごめん。実は永君……文化祭のステージでギターを弾いてくれていた八組の吉宮君とは、もう組んでないんだ。だから今のメンバーは、私と荻原さんの二人だけなんだけど……」
「あ、そうなんだ? じゃあ新しいメンバー探そうか! 見つからなかったら二人だけでもいいけど、人数多い方が楽しいもんね!」
人数多い方が楽しいかはわからないけれど、出来ればベースとドラムもメンバーに入れたいところだ。
「そうだね。私、バンドやってくれそうな知り合いいないけど……」
「私もいないけど、探せばきっといるはずっ! もし誰かいたら、相澤さん……いや、咲ちゃんにすぐ言うねっ!」
……下の名前で呼ばれたのはいつぶりだろう。
「……うん。よろしくね、荻原さん」
恵那子ちゃん、とはまだ恥ずかしくて言えなかった。
だけど、いつかはーー。
「いいよっ! そんなの全然いい! 相澤さんが話すの苦手なら、その分私がいっぱい話すし! ていうかていうか! それって私を新メンバーとして受け入れてくれるってことだよね⁉︎ ありがとう〜!」
ありがとう、なんて。私の方がお礼を言いたいくらいだーー色々と。
「……あ、でもごめん。実は永君……文化祭のステージでギターを弾いてくれていた八組の吉宮君とは、もう組んでないんだ。だから今のメンバーは、私と荻原さんの二人だけなんだけど……」
「あ、そうなんだ? じゃあ新しいメンバー探そうか! 見つからなかったら二人だけでもいいけど、人数多い方が楽しいもんね!」
人数多い方が楽しいかはわからないけれど、出来ればベースとドラムもメンバーに入れたいところだ。
「そうだね。私、バンドやってくれそうな知り合いいないけど……」
「私もいないけど、探せばきっといるはずっ! もし誰かいたら、相澤さん……いや、咲ちゃんにすぐ言うねっ!」
……下の名前で呼ばれたのはいつぶりだろう。
「……うん。よろしくね、荻原さん」
恵那子ちゃん、とはまだ恥ずかしくて言えなかった。
だけど、いつかはーー。