不器用なキミ~向日葵の恋~
「凄い熱で倒れてたんだ」

「……私が?」

「今もまだ39度近くあるんだよ」

「……でも……なんで」

「連絡つかないから店に行ったんだ。そしたら美月ちゃんから熱があるっぽいから帰したって聞いて、部屋番号聞いて慌てて来てみたら、鍵もかけずに廊下で倒れてるから吃驚したよ。ひとまず寝かせて今買い物して帰ってきたとこ」

「……ごめん」

「こんなになるまで、なんで病院行かないんだよ」

「……」

「仕事ばっかりも良いけど、自分の体調ぐらいちゃんと管理しなきゃ」

「……ごめん」

「明日も熱が高いようなら、病院連れて行くから、ゆっくり休んで」

「……でも」

「良いから」

「……ありがと」

なぜだか海里が凄く怒ってるようにも見えたのが気になるけど、それよりも身体の熱さと、息苦しくてまた天井が歪んで見えるのが気持ち悪い。

気持ち悪さに目を閉じるとすぐに意識がとんだ。
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